蛇石にまつわる話

蛇石

当ホームページトップのスライド写真の一枚でもあるこの岩の写真は蛇石(じゃいし)と言われています。

大井町東平の那賀川の中にあって頭に似た岩は、大蛇が鎌首をもたげたような姿勢に似ていて、遠くから望むと恐ろしく感じるぐらいです。

この岩はすべて石灰岩でできており、水蝕作用によってできた奇岩です。

 

言い伝えによると、この岩には大蛇がいて、石を枕にして寝ていたと言われてきました。

このことより、蛇石の近くには枕石があります。

そして、「大井の蛇石が口をはって、加茂へ加茂へと泳いでいく。」とも言われてきました。

 

蛇石には真ん中辺りに大きな穴があり、その穴は勝浦川まで通っていたそうです。

「大水が出ると那賀川の水は4,5日濁っていても、勝浦川の水は2,3日で澄む。しかし、勝浦川の一か所だけは那賀川の水が流れて濁っていたところがあった。」と言われています。

 

その昔の話、その穴の中に大蛇が住んでいたことを知り、お大師さん(空海)は村人に危害を加えては困ると思い、石で封じ込めてしまったと伝えられています。

蛇石の上は平らで、約10アール(∗1) ほどの広さがあったと言われてきていて、3月のひな祭りには遊山(∗2) などで楽しく過ごしていたということです。

 

昔は川の流れが急であったうえに水が蛇石に突き当たっていたので、筏(いかだ)や高瀬舟乗りにとっては難所のひとつであったと言われています。

また、那賀川の増水時、蛇石が浸かると大井町の河原がなくなり、水井橋の下の遍路石が浸かってしまうという目安にもなっていました。

この目安は渡し船の利用者にとっても大切なもののひとつでした。

∗1 アール…1アールは1辺が10mの正方形の面積
∗2 遊山…気晴らしに遊びに出かけたり山野で遊ぶ意味


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