那賀川の氾濫と水害

平成26年8月10日、台風11号が四国地方を直撃したことは記憶に新しい出来事です。

台風11号によってもたらされた、かつてない降水量により那賀川が氾濫し、加茂谷地区も水害にあいました。

この台風により、家屋浸水、農業用施設や水田、農地などの冠水、水没といった甚大な被害が発生しました。

一時は避難所であった加茂谷中学校も2階まで浸水し、避難していた人も3階まで移動せざるを得ませんでした。

 

さて、このような河川の氾濫による被害の記録は昔から残っています。

1892(明治25年)7月25日、上那賀町大戸にある高磯山(611m)が降り続いた豪雨のため、土砂崩壊を起こしたという記録があります。

このために那賀川は土砂によってせき止められ土砂のダムが発生し、上流では約150戸が水没し倒壊流失しました。

その2日後の7月27日夕方、水圧に耐えかねた土砂ダムが決壊し、大洪水となって下流の村々にも襲いかかりました。

加茂谷地区でも400年続いてお祀りしていた深瀬八幡神社は、本殿、拝殿、舞台、樹木など跡形もなくなり、その付近の住宅もすべて流失してしまったそうです。

 

河川の氾濫による洪水は我々が住んでいる日本の国土とも密接に関係しています。

日本の河川は国土が狭く、山が多く傾斜が険しいために、諸外国に比べて急勾配となっていて、降った雨は山から海へ向けて一気に流れていくことになります。

加えて、日本の年間平均降水量は世界の年間平均降水量の約2倍となっているほど雨が多く、しかもそれは梅雨や台風の時期にほとんどが集中しています。

そのために日本の河川は平常時と洪水時の差が大きく、洪水が起きやすいと言えるのです。

日本で生活している以上、水害について考えることは切っても切れないものと言っても過言ではないでしょう。

 

この加茂谷でも今回の台風11号によってもたらされたような水害が今後起こらないとは言い切れません。

被災時には救助・救援活動を待つだけではなく、急を要するような場面では地域社会の結束が重要だと言えます。

また、ひとりひとりが危機意識を高く保持することが、これから今以上に必要になってくるのではないでしょうか。

各自治体の洪水ハザードマップを確認するなど、少しでもできることからはじめて見てもいいと思います。

 

最後に、加茂谷の今回の災害復旧には多くの災害ボランティアのみなさまの力があったことも忘れてはならないことです。

ご支援、ご協力いただきました多くのみなさまに今一度お礼申し上げます。


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