🌿蒲生田海岸清掃、頑張れカメ。そして「とくしま創生アワード」キックオフ・アワード

6月12日、日曜日の朝の加茂谷は雨でした。

でも、加茂谷地域おこし協力隊員1号、イワモトはこの日は朝から「四国の東の果ての海岸」に行くことになっていました。どうやら小雨決行らしいその行事、とりあえず行くだけ行って中止ならそれはそれで「わ〜い、海来ちゃった〜 ♪」と無理やり自分のココロに意義づけすりゃぁいいかぁ。。。と、「15(イチゴ)号」を走らせ、一路東へ。

 

。。。。加茂谷を出てとたんに、雨が止むって、いつものことながらどういうことなんだろう。

 

よくあることです。加茂谷は阿南市の中でも雨が多い地域なのだそうです。それが豊かで良質な水を産み、その水で育った活き活きとして美味しい野菜や果物を生むのです。

 

車を走らせ1時間強、目的地の蒲生田海岸に到着してみれば、まるでこれまで雨の「あ」の字もなかったかのようなカラッとした地面。集合場所の蒲生田小学校には、今日の清掃作業に参加する中学生や地元の方々が勢揃いしていました。

 

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どの地域でも、最強戦力は地元のおかあさん達。こちら蒲生田海岸でもみごとに全身フル装備、戦闘態勢バッチリで、待機しておられます。むちゃくちゃ強力そうです。

 

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曇り空と曇り色の海を眺めて、すでになぜかご機嫌のおとうさん達。

 

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マイ・ガンジキ片手に戦闘開始の時を待つ姿に、にじみ出る貫禄。これが、この海と浜に生きてうん十年の経験に裏打ちされた余裕の姿です。

 

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加茂谷の山から阿南市を西から東まではるばる横切ってやってきた「完全部外者」的イワモトは、案内書に書かれていた「用意するもの:帽子」の文字の通り完全手ぶら。受付けでもらった軍手とビニール袋で装備は完了。ちなみに、お茶も1本ついてきました。

いざ、蒲生田海岸ゴミ拾いに突撃!

 

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。。。そもそも、なにゆえ加茂谷の「山人」イワモトが、蒲生田の海岸の清掃までやっているのか。

最近とみに行動範囲の広い加茂谷地域おこし協力隊員ではあるものの、ちょっとイロイロやり過ぎでないかい?と思わなくもない日曜日の朝。(そう、日曜日「お休みの日」の早朝!)

でも、実はここ蒲生田海岸にいた加茂谷人はワタクシだけではありません。

 

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つい昨日会ったばかりの、「加茂谷へんろ道会」の横井会長に、松崎さん。そもそもイワモトを誘ってくださった張本人、楠根の福岡イチローさんはお孫ちゃん達との参加です。

なんでも、今回加茂谷勢がここにやって来たのは「こい祭りに椿地区や阿南市ボランティア協会の方達がお手伝いに来て下さってるから、その御礼に」というわけでございます。

広い阿南市内、各地区ごとに海やら山やら田園地帯やらいろいろ違った環境ですが、こうやって事あるごとにお互い助け合い協力し合っているのでございます。

 

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幼少期の殆どは、瀬戸内海都市部の海岸での海水浴しか経験のないイワモト。長じてからも、基本的には都会の近くの人気のある海水浴場などを目にすることが多いため、砂浜というものは花火の残骸やら、ゴミやら、缶やらがかなり散らばっているものだ。。。というイメージが強かったのです。でも、四国の太平洋岸部の砂浜を見てあまりのゴミのなさに驚いたのが、昨年お遍路で四国一周の歩き旅をしていた時。

ここ蒲生田海岸も、ほとんどゴミは落ちていません。拾うものは、木々の切れ端や、流れ着いて乾燥した海藻類ばかり。

 

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実際のところ、一番多いのはこの海藻類。乾燥して水際の石ころの上でカチカチになっているのをかき集めて積み上げ、海岸のそこらじゅうに海藻の小山ができていきます。

木々の切れ端やら乾燥した海藻やら、「自然物」であるそれらはゴミではなく拾い集める必要はないのでは?。。。と思うのは、「自然物は山に投げとけ」の山人・森人の感覚。どうやらウミガメというのは、意外ととってもデリケートなようで、波打ち際にカチカチ海藻の障害物があるだけで、砂浜に上がって産卵するのをあっさり諦めるらしいのです。

もうちょっと心を強くもとうよ、カメ。

 

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積み上がった乾燥海藻や木切れの山は次々と燃やされていきます。

この即席キャンプファイヤーの大きさをお見せするために、松崎さんに横に立って頂きました。ちなみに、ポーズはイワモトの指定です。

 

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乾燥海藻とは言え、中には乾燥しきっていないモノもあり、木切れも濡れていたりで、浜じゅうまるで狼煙を炊きまくっているようです。

今この瞬間、沖から船がこの海岸を見たら、いったいどんな大遭難で大量のSOS信号が上がっているのかと、びっくりすることでしょう。

 

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波打ち際はすっかり何もなくなり狼煙はくすぶり続けている中、目を後方に転じると、働き者の加茂谷勢はいつの間にか草抜きに精を出しています。

 

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地元のおかあさんたちも、一心不乱に草抜き中。

 

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なんでも、カメのココロをへし折る本当の「障害物」は実はこの浜をもっと上がった所の砂地に生い茂るヒルガオなどの草。

カメは波打ち際の石ころ状態の場所には卵を産めないので、この砂地にあがって産卵するのだそうです。でも、ここに生える雑草は根を地面の中に張り巡らせるので、カメは産卵のための穴を掘れません。

そして「カメ完全に諦める → カメもうこんなトコに来るもんか、と思う → カメ来なくなる」となる、と。

おまけにこれらの雑草の根は枯れた後は砂ではなく腐葉土になるので、「カメ砂じゃなきゃイヤ → カメ来なくなる」となるそうです。

「私らはここで生まれ育ってるけん、こういうこと知っとるんよ」。

おかあさんたちは一番肝心な要所を効率よく攻めていたわけです。さすが、歴戦のツワモノ。

 

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抜くと長くてしっかりした根っこまでずるずる〜っと抜けてくるヒルガオを引っこ抜くのにちょっとハマってしまった、イワモト。加茂谷勢は蒲生田のおかあさん達とともに、浜辺の砂地の雑草を完全駆逐したのでした。

加茂谷の雨がここまで追いついてきたのか、タイミング良く(?)ポツポツと雨粒が落ち始める頃には作業終了予定時間となりました。「お世話になりました!今度は加茂谷の山にも遊びに来てくださいね〜」と去ってゆく加茂谷勢に、蒲生田のおかあさん達は「わざわざ山から来てくれてありがとうな〜」と手を振って見送ってくれました。

 

 

時間に余裕があったため、いったん加茂谷に戻って2号ワタナベくんを拾い、加茂谷コンビは今度は一路徳島市内の徳島大学のキャンパスへ。

昼からは、「『とくしま創生アワード』キックオフ・セミナー」を聴講しに来たのです。

 

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大学生だったのは、20年前のイワモト。出身大学は徳島大学のような国立大学ではありますが、まぁぁぁぁ、イマドキの日本の大学の施設ってモダンでおしゃれなんですねぇ。。。

どうしよう、柱が黒板みたいになってるよ、アイデアとか浮かんじゃったらその場で書いちゃうんだよ、シリコンバレーみたいだよ。ハイカラすぎるよ。

 

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並んでいる椅子すら、スタイリッシュ。古き良き「ざ・折りたたみパイプ椅子」などではないのです。

ダサい国立大学(何度も言いますが、イワモトは自分の出身国立大のせいで、「国立大はダサい」という確固たる思い込みがあります)ですらこれなら、東京とかの有名金持ち私立大とかどうなっちゃうんだろう。きっといるだけでいたたまれなくなるほどオシャレに違いない。。。

 

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今日のセミナーの第一部は、一般社団法人つむぎや 代表でリソース・コーディネーターの友廣裕一氏の講演。なんとまだ31歳の若さにして、いくつものビジネスを立ち上げ、運営している方です。

「地域資源を活用して、地域に根ざした仕事をつくる」と題して、震災後の復興支援として宮城県は牡鹿半島の石巻市の地元の漁師のおかあさんたちとともに立ち上げた数々のプロジェクトや、鹿革や鹿の角を使ったアクセサリーや小物などの手仕事ブランド『OCICA』について、語って下さいました。

 

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徳島県内からは、神山町から『神山しずくプロジェクト』のしかけ人にして、キネトスコープ社を経営するデザイナーの廣瀬圭治氏も講演・パネルディスカッションに登場。

最近減ってしまった神山町の山の水を取り戻すために、地元の職人さん達の力を借りて、誰もが不可能と思った「杉の食器」を作り上げた方です。

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加茂谷コンビは今回は、こういった「地域の人材、地産の材料の活用」について勉強しようとこのセミナーに参加したのですが、大部分の参加者は起業を目指す人達。徳島創生アワードに応募したいという人がほとんどのようです。

 

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「とくしま創生アワード」の14名のアドバイザリー・ボードには、我が加茂谷にサテライト・オフィスをもつ『HAL』の佐藤道明氏や、上勝町の葉っぱ販売『いろどり』のし掛け人、横石知二氏など、そうそうたるメンバーが名を連ねています。

 

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今日のセミナーでは、そのお一人『一般社団法人キキーキャート』の渡邉徹氏が最後の挨拶に立たれました。

神山町のサテライト・オフィス・ブームの先駆けとなった人物であり、「地域活性」のプロである渡邉氏のスピーチはさすがの説得力と面白さ。

「できない理由」を人はいくつも探して並べたがるものだ、と渡邉氏。でもこれは、起業を夢見ているけど、でもなかなか前に進めないでいる人達への言葉。

誰だって変化は怖い。

でも一つだけはっきりしているのは、未来は現在とは絶対に「違う」。

 

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