🌿水銀坑探検に寒谷の不動滝、太龍寺のお山は秘境がいっぱい

加茂谷地域おこし協力隊員1号イワモト、再び、です。こんにちは。

実はしばらく(4回分)連投します。月曜日まではネタがあるので連投させてくれと渡辺くんにお願いしたのです。

今回は、土曜日6月11日、お休みの日についてです。

 

前日に一日中、山犬嶽でコケの饗宴に萌えに萌えて、かなりパワーを燃焼消耗した感もあるイワモト、もうすぐ42歳。ちょっと疲れ気味。

それでも、なぜか朝っぱらの10時半には新野地区の平等寺の持仏堂にいました。

 

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しかも、小難しい仏教の講義など聞いていました。もう、タイトルからして難しそうです。今回は、徳島県の「シルバー大学院」の方達が講座の一環として、わざわざ阿南市まで学問としての仏教の講座を2時間受けに来ていたのです。

皆さんをお世話していたのは、『新野ワイワイ塾』の一ノ宮さん。

加茂谷の『加茂谷元気なまちづくり会』の様に、地元有志の方で結成された新野地区の町づくり・地域おこし・活性化の団体です。

ちなみに、平等寺の副住職さんとこちらの一ノ宮さんは先日のNHK全国放送『鶴瓶の家族に乾杯』で、一躍全国的に有名になったのは、皆様御存知の通り。

 

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「仏教の宇宙観」という訳のわからない壮大な知識の講義が終わった後は、参加者の皆さんとお茶を飲みつつ座談会。

偶然か必然か、受講生の中にはお寺さんのご親戚の方や、某四国八十八か所札所寺の納経所の方などもいらっしゃり、次々と質問が飛び出していました。

 

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講座が予定通り午前中で終わった後は、イワモトは一目散に加茂谷に引っ返しました。

いくら朝っぱらから平等寺にいようと、なぜか鶴林寺さんや平等寺さんがやたらとこのブログに登場しようと(ご近所付き合いは大事的。。。な何かです)、ワタクシの心の一番大切な場所は、あくまでも加茂谷のにあるお寺のためにあります。(← 大強調)

そう、イワモトの愛♡ は、太龍寺さんに捧げられているのです。

これは、寅年生まれとして、生まれた時から運命づけられた愛 ♡なのです。(寅年の守り本尊 = 虚空蔵菩薩 = 太龍寺の御本尊)

そんなわけで、午後からは「加茂谷コンビの太龍寺のお山探検隊 〜 旧水銀坑道の巻」でございます

 

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もちろん、加茂谷コンビは太龍寺のお山が水銀のお山、日本最古の辰砂採掘遺跡があるほどのとんでもなく歴史的価値の高い山だという知識は加茂谷に来てから学びました。ただ、水銀坑道がどこにあるかは、もちろんまったく知りません。

そんな時には頼もしいブレイン、『加茂谷へんろ道会』の横井会長と「科学系ならこの方!」の山上さんにガイドをお願いするのです。カンペキです。

 

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太龍寺のお山のふもとの某所から、山道を登っていきます。かつてそこらじゅうにあったみかん畑への舗装林道です。

でも、車は間違いなく四駆でなければ登れない急傾斜です。

 

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ほどなく舗装もなくなり、山道になっていきます。普段ほとんど誰も通らないので、かなりワイルドな状態になっています。

 

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とっても、ワイルドな状態です。

 

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このワイルド・ワイルド・山道を登って登ること約30分。(ちなみに、我々の山道歩きペースはかなり速いです。だって「加茂谷へんろ道会」ですもん)

ついに、水銀の穴に辿り着きました!

 

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この時点で、既に「インディー・ジョーンズ感」満点の光景です。

加茂谷の中で味わえるホンモノのアドベンチャー。わざわざ大阪まで「ユニーバーサル・スタジオ・ジャパン」行く必要ありません。

では、懐中電灯の明かりをつけて、いざ進入!

 

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入り口は、やや小柄なイワモトでも中腰にならないと入れないほど低く、中も当然それほど広く高くはありません。

予想してよりはオドロオドロしくないなぁ。。。というのが正直な感想ですが、本来ちゃんと水銀を採掘していた坑道であって別にいわく付きの洞穴でも鍾乳洞でもないので、当たり前です。

 

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この日のために。。。というよりも夜になると真っ暗になる加茂谷の中での生活必需品として買った150ルーメンの軽量懐中電灯。とってもいい仕事してくれています。

横の壁は補強の為に石垣が積み上げてある箇所も多く、左右には側道もあちらこちらに走っています。

 

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場所によっては、大人の男性でも普通に立って歩けるほどの高さがある箇所もありますが、ほとんどの場合は、157cmのイワモトでもちょっと頭上に気をつけなければならない程の高さ。

このビミョーなギリギリの高さ感のせいで、なんどもヘルメットをゴンゴンと天井にぶつけます。被っていなければ、かなり痛い思いを何度もしていたことでしょう。

 

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側道によっては入ってしばらくすると行き止まりになっているのもあり、水がたまって水没しているのもあります。

元々素晴らしくキレイな太龍寺のお山一帯の湧き水ですが、ここに溜まっているのはその中でも選り抜きのピュア・ウォーター。ここで水浴びとかできそうですが、もちろん坑道の中は一年を通して「ちょっとひんやり」気温。どちらかと言うと温めてお風呂の方が良いかも。秘湯、洞窟風呂?

 

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ずーっとずーっと奥に入っていきます。

かつて天井を支えていた古いつっかえ柱達が、黒く炭化してあちこちに転がっています。

 

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縦方向に大きく掘ってある広間の様な箇所に出ました。

入り口近くの側道をウロウロしていた時から、この坑道内に住み着いているコウモリたちが突然の侵入者達に驚いて奥に飛んで逃げいくのは見えました。

彼らが逃げ込んでいたのはどうやらこの広間。

ここまで入ってきたニンゲンどもに、完全にパニックに陥ったのか、数十以上がバタバタと飛び回り逃げまわります。

それが頭や顔ギリギリまでビューンっと飛んで来るので、なかなか迫力満点。自分がそのテのことではあまり「きゃー」と言わないタイプであることに、我ながらちょっと感謝する、一種すごい状況になっていました。

 

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横井さんが、「ここ、ここ」と明かりで示してくれた壁のこの箇所、この赤い部分。

これが、辰砂の鉱脈です。

 

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辰砂とは、古代には「丹(に)」と呼ばれた水銀の重要な鉱石鉱物。別名「賢者の石」と呼ばれるのは、ハリーポッターみたいです。古代には非常に非常に珍重された鉱物でした。

 

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足元に黒くネッチョリしたものが溜まっているのは、コウモリの糞。(お食事中の方、すんません)

一面につもっているので、ここまで岩の斜面を上がってくるにしてもキレイなところを必死で探さなければいけません。イワモトは、徹底的に「手は絶対つかない」スタンスで登りきりました。

 

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こうしてる間にも、この奥のこの細い側道ではコウモリの集団が未だにパニックを起こして飛び回っています。

こんな暗闇でも、コウモリ以外に無数の羽虫が飛び回り、壁にはカマドウマのような虫が張り付いています。

下からよじ登ってきている山上さん。ワタクシ達がどれほど高い位置にいるか、なんとなくわかって頂けるでしょうか?

 

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本来、数十年前まで現役だった水銀坑道。自然の鍾乳洞ではないので、つららやクラゲの様な鍾乳石はありません。

でも、このお山は石灰岩の大生産地でもあります。つまり壁から滴り落ちてくる水は石灰を含んでいる。。。このピチョンっピチョンっが何千万年も続けば、ここもいつか立派な鍾乳石が壁一面を飾る洞窟になるのでしょうか。

実は、天井にほんのちょび〜っとだけ、鍾乳石になりかけ?っぽい突起がかすかにできています。

 

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十分に堪能したので、再びコウモリの糞に滑らないように注意深く広間に下りていきます。

必死の思いでこっち側に逃げていたコウモリ軍団、変なニンゲンたちが今度はこちらに来たので再びパニックに陥ります。

今日は、彼らにとってちょっと災難な日だったようです。

 

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少し歩くと、入り口の明かりが見えてきました。

暗い穴の中なので距離感覚が狂いますが、実際は50m足らずしか奥には入っていなかったのです。

 

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数十分ぶりの日光を拝んだ後は、この上にある秘密の見晴らし台に行ってみることになりました。

 

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上がっていく途中にも、ところどころに縦穴が開いています。坑道内にあちこちに伸びていた側道の幾つかは、こうやって地上に繋がっているわけです。子供がまちがって落ちたら。。。と心配になりそうなとこですが、こんなとこまでやってくる子供はまずいません。

 

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道なき斜面をよじ登って行くと、ぱっと広く開いた高台に出ました。

 

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ここはかつて、石灰岩の石切り場だったところです。

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石切り場跡地なので、邪魔な木々もなく、目の前にはこの眺望が。

 

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加茂谷の名物、那賀川の大蛇行の部分、深瀬の沈下橋と十八女大橋がはっきりと見えます。

あいにくの曇り空で、全体的にガスがかかっていて遠くの方はあまり見えませんが、晴天の日には海まで遠く見渡せそうです。

 

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かつてここから切り出した石灰岩を下に運んでいたトロッコなどの残骸が今も残っています。

ここ、太龍寺のお山のなかでもかなりの標高の場所にあり、しかもこの場所にたどり着くまでの道もあの通り。昔これらの重い鉄の機材をここまで人力で持ってきて、この施設を作り上げた。。。その事実がただただスゴイ。

加茂谷に生き、働いた人々の不屈の魂と、血と汗のにじみ出る労働に、思いを馳せます。

 

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加茂谷コンビのために、背中のザックにおやつまで持って運んできてくれていた、横井さん。ありがとうございます。

 

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山上さんは、あたりに転がっている石灰岩のかけらの中から、ちょっと変わった黄色っぽい岩を見せてくれました。

これは、方解石。

こんな黄色い姿でも、実は組成は石灰岩や大理石と同じ鉱物なんだそうです。

 

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秘密の石切り場見晴台に別れを告げて、今度はかなり下り、寒谷(かんだに)の沢沿いにあるまた別の水銀採掘跡を見に来ました。

ここらへんの風景も、イワモト的萌えツボ3点セット(岩、コケ、滝)にドンピシャリ。

滑らないように気をつけながらも、また萌えまくります。

昨日あれだけ萌えたのに、おやつは別腹、加茂谷での萌えは別萌え。別の特別萌え貯蔵庫から萌えパワーが出てくるのです。

 

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沢の奥に別の坑道。

あんなとこにあるのでは、ちょっと雨が降って水が増えればいっきに水が坑内に流れ込んできそうです。

 

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向こうの萌え萌え渓谷にも、ぱくっと黒い口を開けた坑道。ここからは見えない角度にも、また別の坑道。

かと思えば、いきなり横の草むらの陰に、縦穴がポコッと開いていたりします。

 

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またしても、山上さんがそこらに落ちていた石を拾い上げて、見せてくれました。

なんと!この石にも辰砂が含まれています!(指先にある朱色の線状の部分です)

 

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さらに詳しく調べるために、ザックのなかからトンカチを取り出して割り始めました。

さらっと極自然に鉱物用のトンカチが出てくるところが、さすがです。

 

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少しポツポツと雨が降って来ましたが、もう一度上の方に登って、とある「隠れた名所中の名所」まで連れて行って下さることになりました。

太龍寺のお山に入るたびにいつも感じるのは、このお山の木々はとても優しい雰囲気ということ。歩いて四国じゅう、そして本州の各地を回ってわかったのは、お山はそのお山とともに暮らし、お山を世話してくれる地域の人々の性質を写しています。太龍寺のお山は、初めて入った時から変わらず温かい。

今も、少々の雨ならば濡れないように守ってくれます。

 

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ちょっと登れば、巨大萌えツボにあたる。

上の小さな滝が下の三角形の岸壁を伝い流れるこの場所も、できればありとあらゆる人に見てもらいたい癒やし度満点ゾーンです。

 

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でも、「秘密の名所中の名所」はもっともっと奥、もっと高い場所にあります。

再び、道無き道を寒谷の奥に向かって登っていきます。

 

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お!? なにか見えてきましたよ。

 

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じゃじゃ〜んっ!!!

これが本邦初公開、太龍寺のお山の秘密の名所中の名所です!!

 

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横井さん曰く、「地元の人間でも、もうこの滝を知っとるのはあんまりおらんのじゃないか?」というこちらの2段の滝。

上の段の滝は、落差は10mはあるでしょうか。

しかも、この滝の真の見どころはこちら!! ぐぐ〜っと、滝が落ちる斜面近くによってみましょう。

 

ほいさっ!

 

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不動明王像が安置されています。

実は40年以上前に、あの石切り場の運営をしていた方が、工事や作業の安全を祈願して置いたお不動さんだそうです。

なので、この滝は「寒谷の不動の滝」と呼ばれているとか、いないとか。

イワモトはもうすぐ42歳。このお不動さんはイワモトの生まれた頃から、ここで誰にも知られずにひっそりしっかりと加茂谷と太龍寺のお山を守り続けているのです。

 

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この不動の滝に登ってくる道なき道沿いには、他にもこんな爽やかで清々しい二段の滝があったりします。

これらの滝は、へんろ道でもハイキング道でもまったくない場所にあるため、当然世の中には知られていません。でも、この美しさは、できれば是非とも広く皆様に知ってもらいたい。

加茂谷には、太龍寺のお山にはこんなにもいっぱい美しい場所があるのです。

 

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少し強くなり始めた雨足とともに、ふもとにたどり着いた加茂谷コンビ。週末の休みの日にもかかわらず、午後いっぱい案内して下さった横井さんと山上さんは、本当にありがとうございます。

例の「水井の名水」を水用ポリタンクに汲んで帰るために水井地区の道を帰る時、イワモトのお気に入りの沢の横を通りました。4月に初めてこの場所を見た時よりも、周りの木々や草も緑が濃く、うるうると光輝くように鮮やかに生い茂っています。

水と、緑と、木々と、草と、お山と。

 

加茂谷は、今日も美しいです。

 

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“🌿水銀坑探検に寒谷の不動滝、太龍寺のお山は秘境がいっぱい” への1件のコメント

  1. 生杉 孝晴 より:

    お疲れさんでした。またいろいろ紹介してください。横井さんによろしくお伝えください。

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