🌿武蔵野大第2班4日目 〜 大雨でも作業は休まず、手料理でお別れ会

加茂谷に「一応」台風の片鱗が訪れるはずになっていた8月29日の早朝5時45分。

「奇妙な明るさ」と思いつつ、起きて窓を開けた加茂谷地域おこし協力隊イワモトは、目の前に現れた風景に心底、心っ底!びっくり仰天しました。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

空が、金色、まじゴールデン。。。

 

しかも、この状態で大雨がザンザンと降っているのであります。

 

。。。。さすが、徳島

 

↑ コレ、まじめに真っ先に思ったことです。いや、ホンキで「今まで人生でこんなもの見たことなかったが、きっと徳島ではこれは普通に起こるんだろう。さすが四国、まだまだ本州育ちの人間には知らないことがいっぱいある」。。。と思ったんです。徳島じゃ普通よ、空が金色。

 

ウソです。

 

やっぱり普通じゃなかったようです。後でフェイスブック見ると、かなりの(この時間に起きていた)阿南市住民が空の写真をポストしまくっていたので、やっぱりこれは普通じゃないようです。

 

ともあれ、金色の空はあっという間に普通の灰色の空に代わり、ザンザン降りはジャンジャン降りになり、もちろん那賀川ダム放水のサイレンはとっくの昔にウ〜ウウ〜と鳴り渡っておりました。

武蔵野大学の夏季農業体験第2班は今日は第4日目。昨日から引き続き農作業の日です。

でももちろん、野外の作業はできません。大雨の中でも濡れながら懸命に農業に励む大学生の姿というのは、写真の「絵」的にはサイコーですが、もちろん本当に実行はできません。

雨の中でも普通に作業ができるチーム、それは「ハウス栽培」の農家さんにお世話になっているチームです。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

そんなわけで、イワモトが真っ先にやって来たのは、吉井地区の「チーム近藤」、サンチュのハウス栽培です。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

近藤の有朋さんは、「大学生が来たらサンチュの苗の植え付けをたっぷりやってもらおう」と以前から心に決めていたらしく、そのために畑の畝も2つばかり開けてあります。準備万端です。

まずは、サンチュの種の植え方などを教えていました。

 

4

 

「チーム近藤」が完全通常営業なのを確認して、次に向かったのは学生たちの総合宿舎、熊谷地区の「クリンピュア」です。

ここでは今朝雨が降っている間は「外作業組」は、代わりにこい祭り用の鯉のぼりの補修をすることになりました。

こい祭り実行委員長(水井地区の中田さん)自ら指導に来ています。

 

5

6

 

鯉のぼりの口の所に付けるヒモ、こい祭り終了後にワイヤーから外す時に切ってしまったものが沢山あります。まだ未使用の鯉のぼりには、そもそもまだヒモがついていません。

学生たちはこれだけ大量の鯉のぼりを見ることは初めてのようで、ワイワイと楽しそうに作業にかかりました。

 

7

 

「大雨の最中の学生たちの過ごし方」というのも、なかなか見られるものではないので、出来る限りいろいろ回ってみてみましょう。次は、楠根地区のすだち栽培、総代長でもある坂本さんのお宅に昨日一昨日とホームステイしていた「チーム坂本」です。

 

8

 

前夜に炉端焼き鳥パーティーで大活躍していた囲炉裏が、一夜開けるとすだちが山盛りになっていました。

(ただし、部屋の中は未だに炭と焼き鳥の臭いが充満しています。負けるな!すだちの香り)

昨夜から引き続き「おじいちゃんとおばあちゃんの家」に泊まっている、お孫ちゃんたち、男の子6名も先程まで宿題を見てくれていたお姉ちゃんたちのお手伝いをするつもりのようです。

箱入りキロ売りのすだち用の箱を作ります。

 

9

 

ちびっ子達はあっという間に箱作りで競争を始め、「ぼくもう6個目!」「オレなんか8個目だ!」とものすごい勢いで箱を作っていきます。

この中では一番ちびっこの2歳クンも、けっこう上手に作っていました。すだち農家の早期教育は功を奏しているようです。

 

10

11

 

一番「ばりばり外の作業」であるはずの「チーム開墾」、実は「クリンピュア」鯉補修隊の中にはいませんでした。

実は、同じく楠根地区の胡蝶蘭のハウスにいるとの情報をつかんだので、行ってみます。

 

12

 

こちらの洋ラン農園は、松崎克弘さんのハウスです。

 

13

 

入り口近くでは、奥さんがランの出荷作業中。

 

14

 

そして、おなじみランの苗の海原の彼方にいました、「チーム開墾」。

 

16

 

彼らは結果としてここまでの3日間、毎日違う農家さんで違う農作業を経験できるというある意味ラッキーなチームとなりました。「チーム開墾」という名前ももはや何か違うような気がしますが、呼びやすいのでそのままです。「チーム松田西野松崎」というのは、とても呼びにくいです。(しかも、楠根や深瀬には「松崎」ばかりなので、誰だかわかりません)

 

17

 

ここ胡蝶蘭のハウスでは、苗運びのお手伝いをしているようです。

「チーム開墾」、3日間とも違う作業ながら共通しているのはどの作業もやたら体力と根性が必要な運動量の多い作業ばかりということです。

 

18

 

さて、高級にも高級な花の胡蝶蘭。

でも大学生たちは最初はまったくこの花が東京ではいくらの値段で売られているかなど知りませんでした。花の値段を気にするにはまだまだ若かったようです。

最終価格を教えてもらい、目の前にわんさかと並んでいる苗が「お花さまのお苗様」であると知って心底びっくり。苗を取り扱う手つきがちょっとこわごわ丁寧になりました。

 

19

 

楠根地区から加茂谷橋を渡って、「チーム近藤」のサンチュ・ハウスに戻ってみると。。。

 

20

 

なぜか、いっきに人口が増えていました。

 

21

 

どうやら、この畝すべてにサンチュの苗を植え付けるには「チーム近藤」だけでは間に合わないと踏んだ有朋さんが、「クリンピュア」鯉補修組に支援要請を出したようです。人海戦術です。

穴の開いたシートに沿って土に穴を掘り、そこに発芽した小さな苗を植え付けていきます。

 

22

 

手元をよく見てみると、発芽用の苗床から苗をほじくっている道具は、カニを食べる時に使うアレでした。

 

23

 

加茂地区のイチゴ農家2件は両方とも作業を行うイチゴ苗ポットは野外に並んでいます。

それでも「おいで〜」と現場に呼ばれた「チーム豊田」。

 

24

 

豊田のお父さん曰く、「まぁすることないんじゃったら、ここで話でもしとろうかと思うて『まぁ来いや』言うたんじゃ」だそうです。

「チーム豊田」、今日は「雨の日に作業場の休憩所で豊田のおじいちゃんと語る会」です。

 

25

 

休憩所に入って行くと、まったり和やかな雰囲気が広がっていました。

ここに来ると常にお菓子やお茶が目の前にどんどん出てくるので、イワモトもいっしょに御相伴します。

 

26

 

お昼近くにもなると、スマホに「阿南市に出されていた警報は全て解除」(その代わり、徳島市や小松島市が大雨警報発令)となり、雨もあっという間にやんでしまいました。

散歩がてらにみんなで十八女大橋まで「川を見に行こう」ということに。

 

27

 

加茂谷じゅうの山々から白いモヤがどんどん立ち上って、とても良い雰囲気です。

「川を見る」と言っても、普通に景色を見るわけではありません。どれほど水かさが増えたかを見に来たのです。

加茂谷の、特に「加茂地区」の人々にとって、那賀川の水かさの増減に神経を尖らせ注意するのは至極当然。何と言っても過去2年連続大水害にやられているのです。今年は来ないでくれ、と、皆が強く強く願っています。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

29

 

最近まであまりにも日照りが続き、川の水量もとことん減っていたので余計に水の増量が際立って見えます。

十八女側には木の茂みから30m近くは続いていたゴロゴロ石の河原がすっかりなくなってしまっていました。ただ、加茂側にはまだ水の下になっていない部分もあり、これより下の吉井や楠根の間の辺りでは中洲もしっかりと残っていたので、洪水になるような事態には程遠い、というところでしょう。

 

30

 

加茂谷の昔話の生き字引のような豊田のお父さんとお母さんが、あちこちを指差しながらいろいろ教えてくれます。

「昔はお鶴さんから、あの山の稜線を伝って十八女のとこに降りてくる道があった。加茂の渡しいうのがあってな。そこからうちの方に来て太龍寺さんに登っとったんだ」

 

31

 

この日はこの後反動のようにいっきに天気が良くなり青空も一時期広がりました。

「チーム豊田」は聞くところによると、まったりお話し会も十分にしたので、太龍寺にロープウェイで上りに行ったのだそうです。

ご先祖は京の都から来た代々続く檜皮葺の職人だったという豊田のお父さん。

「先代、先々代の住職の時には寺を治すのに山の上の寺で何日も泊まったこともあったんじゃ。ここらに何件かおった檜皮葺の職人も、生きとるのはもうわしだけじゃ」

 

32

 

この日の作業はどのチームも4時でおしまい。

武蔵野大生には、夕方から大事な行事があったのです。

加茂谷公民館、午後5時。調理室の中では加茂谷のお母さんたちが既に忙しそうに料理の手を動かしていました。

 

33

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

35

36

37

 

『元気なまちづくり会』の婦人部が主導し、阿南市の食生活改善推進委員会から三村先生をお呼びして、大学生への「食育講座」です。

加茂谷の農家さんたちから提供していただいた野菜や素材を使い、生徒たちが自ら調理します。

この後夜7時からはお世話になった農家さんたちをご招待してお別れ前の交流会が催され、ここで作った料理は全てその時の会食で供されるのです。

 

38

 

3つの調理台それぞれで違う品を作ります。全部でけっこうな数の種類です。

 

39

 

それでは、料理スタート

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

41

42

43

44

 

男子学生たちは、飲み物や出来上がった料理を2階の会場へ運ぶホールボーイの役割を与えられました。

当然、この仕事では暇を持て余していた彼ら、この後すぐに隠れた才能を発揮することになります。

 

45

 

加茂谷に来た初日にはガス炊飯器という「未知との遭遇」でご飯が上手く炊けなかったり、農家さんでお昼を一緒に作る時には包丁の持ち方も聞くほどだったりもした東京の大学生。

3日間の自炊や農家さんでのお手伝いで手慣れたようで、みな立派にテキパキと料理を進めています。

 

46

47

48

49

50

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

そして、ゴーヤと豚肉の炒めものを任された男子学生3名。

うち2名の包丁さばきが異様に上手いことに、お母さんたちは驚きの声をあげました。

 

52

 

実家暮らしが圧倒的多数派のようである武蔵野大学1年生の中にあって、この2人は「一人暮らし」をしている地方出身学生。

東京に出てくる前に、それまで料理未経験だったのをちゃんと一通り習ってから来た、自炊している、とのこと。

ゴーヤを切る手つきも、フライパンで炒める姿も、非常にサマになっていました。

 

53

54

55

56

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

デザートの用意も佳境に入り、米粉を使ってモチモチというシフォンケーキもふっくらと何種類も出てきました。

 

58

59

 

(ほぼ)全て大学生の手作り、会食メニュー出来上がりです。

 

60

 

お客様である受け入れ農家の皆さまがやってくる7時よりも30分近く前に準備し終わってしまったという優秀さ。

ずらりと並んだ姿はなかなか豪華です。

 

61

62

 

開会の挨拶が終わると、みな一斉に料理に走りました。

 

63

64

65

 

さて、こちらでは、何をしているのでしょうか?

コーラ入りのコップに、何やら絞っていますね。

緑色の何かですね。まるいですね。

 

66

 

そう、すだちコーラです

 

すだち農家さんが、すだちコーラを初めて作って飲んでいます。

もちろん、4月以来事あるごとにそこらじゅうでその素晴らしさを主張しまくっている、イワモトの布教活動のたまものです。しつこいぐらいにスダチの周りでそれを話題にし続けた成果です。

 

67

 

東京にも打って出て全国的に流行らせるべく、「東京の女子大生」にもぎゅぎゅっとスダチを絞ってフレッシュなところを試飲してもらいます。

 

 

68

 

「あ!さっぱりしてて美味しい」だそうです。優しいです。

 

ちなみに、加茂谷の地元のスダチ農家さんは「コーラの味がマイルドになった(熊谷のKさん)」(← ???)とか、「養命酒みたいな味がする(楠根のSさん)」(← !!!!????)とか、変な感想でした。聞き流して下さい。

 

すだちコーラは、本当に美味しいんです。

 

最後は恒例の生徒一人ひとり、そして出席している大人全員もひとりひとり感想を述べるタイムです。

第2班の班長がまず先陣を切ります。

 

69

70

71

 

そして、こちらも恒例、撮影班の松崎雅彦さんが生徒と受け入れ農家さん一人ひとりにカスタマイズして作成した血と汗の結晶、記念品の交換です。

 

72

 

台風で飛行機が欠航し1日日程が短くなった第1班に続き、この後来る第3班も次に来た台風の影響で再び日程が1日短くなってしまいました。

ちゃんと全日程4泊5日を加茂谷で過ごせた第2班。農作業も賞味3日しっかりとでき、ホームステイも2泊できました。受け入れ農家さんとの交流もたっぷりと深めることができたようです。

武蔵野大学農業体験プログラム第2班、明日30日午後にいよいよ帰京です。

 

73


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Bitnami