🌿武蔵野大第2班2日目 〜 農作業初日、野外作業できる天気はあと何日?

昨夜も雨、そして今朝はとても涼しい加茂谷です。

これまで連日カンカン照りの30℃超えに慣れていた身体には、ちょっと涼しすぎるぐらいの気温の下がりっぷりですが、農家にとっては待ちに待った恵みの雨。そして野外での農作業にとっては非常にありがたい環境です。

昨日到着した武蔵野大夏季農業体験プログラム第2班にとってはいよいよ農作業開始。十八女町に住んでいる加茂谷地域おこし協力隊員イワモトにとっては非常に「ご近所さん」が今回の学生たちの受け入れ農家であるので、まずはそちらへ行ってみましょう。

 

学生たちを受け入れて下さった加茂地区の農家さん達は、ちょうどお隣同士。

手前のハウスが「チーム豊田」の、左手奥のハウスが「チーム町田」の働くハウス。世話する農産物は、もちろん、加茂地区といえばイチゴ!です。

 

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「15(イチゴ)号」を道端に停めて、まずは豊田さんの作業場の横にある自販機でコーヒをいっき飲みして朝の気合入れ完了。ちなみにこの自販機は、「かも道」に登る前の最後の飲み物入手可能場所でもあります。とてもありがたい存在の自販機です。

そのまま豊田さんのイチゴの苗場をのぞいてみると、いましたいました、イチゴの苗の海の中。

武蔵野大生「チーム豊田」の2名です。

 

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お世話して下さる豊田さんご夫妻はお二人とも喜寿を越えたお歳でありながら、とてもそうは思えない見えないお元気さハツラツさ。(この日は1歳になるひ孫さんも徳島から遊びに来ていて、「ひい爺ちゃんとひい婆ちゃん」終始ニコニコ顔でした)

実はイワモトが加茂谷に移住した4月最初の週末、かも道を初めて歩いて登りに来た時に、本当のお遍路さんだと思ったこのお二人からご親切にもイチゴのお接待を頂いたという密かなエピソードもあります。

「昭和45?46?年頃からかの、もう47年ぐらい、そんだけず〜っとイチゴを育ててきたんじゃ」と、イチゴ栽培の歴史を語って下さる豊田さん。

「ミカンをやっとったんじゃが、オイルショックか?あれで値段がおもいきり下がってしもうて、イチゴに替えたんじゃ」

 

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「昔はね、あのあそこの山の竹切ってきてハウス作ってね。米作る時はそのハウスみんなどけてね、終わったらそれでまた建て直してね、それの繰り返し。ほんま大変なことしよった」と、お母さんもかつての大変な重労働の時代を語って下さいます。

 

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朗らかでお話好きのお二人。

休憩時間でスイカを頂きながらも更にいろいろな昔話を聞かせて下さいます。

 

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畑の中に仕掛けてあるワナに最近よくタヌキがかかるという話から、ちょっとだけ昔には水井から加茂に来る道(那賀川南岸のあの細い道ですかね?)によく人を騙すタヌキがいたのだとか。

雨の夜には、とてもキレイな女の人がなぜか赤ちゃんを抱いて立っていて、加茂地区にその昔あった酒屋さんまで乗せて行ってくれ、と言うのだそうです。

「私の爺ちゃんも騙されそうになったって飛んで逃げてきたことがある」と、お母さん。(← !!!!??)

 

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これは、ぜひとも一度雨の夜にあの細い道を試しに通ってみる必要がありそうです。

(ただし、現在水井地区には本当に「赤ちゃんをつれたキレイな女の人」が3人ぐらいいるので、彼女たちが万が一にも「雨の夜道を水井から加茂まで唐突に散歩する気になった」りした場合は、ホントにそういう状況に遭遇しないとも限りません)

 

次にそのまま数十メートル歩いて、お隣の「チーム町田」の現場へ移りましょう。

こちらは、本来はもっと河原よりの所にハウスがあったそうですが、このたびの加茂地区の那賀川河岸堤防建設のためにそのハウスが使えなくなり、苗をこちらに移動してきたそうです。そんなわけで、全くの露天状態です。

 

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十八女町在住のイワモト、自宅周辺にはイチゴのハウスや苗畑が広がり、夜には「LEDイチゴ」の青い光までキラキラしている環境で暮らしています。

自分のご近所さん達が一日中一生懸命イチゴの苗畑で働いている姿を見ながら毎日を過ごしているくせに、実は皆さんが苗に何をしているのかを全く知りませんでした。

一つ一つのポットを取り上げて、古い葉を取って新しい葉を3〜4枚残す作業をしているのだそうです。そうすると苗の茎の部分が太くしっかりとなり、大きな実がつくようになる、と教えて頂きました。

 

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加茂谷に来てからこっち「とにかくイチゴは手間がかかる」という言葉を折に触れて頻繁に聞きますが、「本当にそう。イチゴは一年中なんかかんかしとらんといかん」と、町田さん。

曇り空の雲行きが更に怪しくなってきたのを見ながら、こちらのチームも10時のお茶の休憩に入ることになりました。

 

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町田さんご夫妻も、武蔵野大生2人に飲み物を勧めいろいろと気さくに話しかけて優しく世話を焼いて下さっています。

このお家のかわいいワンちゃんもさっそく東京の大学生達になついて、お腹をさすってもらって喜んでいました。

 

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加茂地区イチゴ組にひとまず御暇して、イワモトは続いて熊谷地区の奥の奥、山の上の方に車を走らせました。

ちなみに、クリンピュアや集会所よりも奥へ行くのはこれが初めてです。

熊谷地区は、後ろに採石場のある山がそびえていますが、その中腹に並ぶハウスが「チーム河井」の作業場所です。

 

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中はハウス栽培のスダチの木。

武蔵野大生は午前中今までここで木の下の草取りをしていたようです。

 

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途中から雨が降ってきてハウスの屋根を閉めたため、内部はあっという間に暑くなりました。

それでも「チーム河井」の3人は汗まみれになりながら、これほど大量の草を集めたと達成感に満ち溢れた笑顔。草の入った袋が積み上がっています。

 

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受け入れ農家の河井さん御一家も、向こうで作業していたスダチの木の枝をごそごそとくぐって集まってきました。

ハウス内があまりにも暑くなったので、午前はもうこれで作業をおしまいにするようです。

 

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武蔵野大生たちは一応お昼ごはんはおにぎりを自分たちで作って持ってきていましたが、聞けば昨夜は「ごはん炊くのがちょっと上手く行かなかった」とか。

宿泊所にあるのは、ガスの炊飯器。人生のほとんどを21世紀に過ごしている彼らにとっては、不慣れどころか未知との遭遇です。

わっはっはと笑って、「うちで昼食べよう」と河井さんのお父さんとお母さん。

 

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ご自宅はこのハウスのすぐ下ということで、武蔵野大生達は歩いて河井さんちに向かいます。

 

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それにしても熊谷地区の奥地、初めて来ましたが。。。

 

すごくいいっ!

 

山と木々に囲まれた、まさに「田舎っぽい」風景がとても素敵な場所です。

それなのに、この地区は加茂谷の中で一番阿南市街地に近いという利点もあります。移住希望者達がこの環境と条件を発見したら、絶対に放っておかないでしょう。

 

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河井さんのご自宅は目の前がこの通りの非常に美しいお山の景色。

熊谷地区の中でも最も標高が高い場所にあるので、今朝ここまでクリンピュアから自転車で通ってきた武蔵野大学生たちは「大変だった。。。」と遠い目。

他のどのチームよりも、クリンピュアから近い(なんといっても同じ熊谷地区内です)と思いきや!。。。人生いろんなところで「そう甘くないぞ」と教えられるもんなのです。

 

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お昼の支度を始めたお母さん、武蔵野大生の女子二人にお手伝いをお願いします。

おっかなびっくり包丁を握る二人、どうやら料理の経験はほとんど無いようです。自宅からの通学が圧倒的多数の武蔵野大学生、学内では完全少数派である「独り暮らし・自炊派」の男子学生くん(東北出身だそうです)は、「オレ、自炊してるもん」と余裕の目つきでながめています。

こちらの女の子は、お母さんに教えてもらって恐る恐る玉ねぎを切り始めましたが、ほぼ初心者にしては筋がいいのか、なかなか切り方が上手いです。

 

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こちらの女子学生には、ちょうど『元気なまちづくり会』撮影班で写真撮影に来ていた「プロ」(元料理人)が直々に冴え渡る包丁技を伝授しました。

彼女たちが作った野菜炒め、残念ながら今回は次の場所への移動で御相伴できませんでした。次の機会を待ちましょう。

明後日29日には夜から特別イベントの「食育講習」があるので、東京に帰った時には彼女たちは見違えるような料理の腕で実家の家族を驚かせることに違いありません。

 

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クリンピュアに来ると、なにやら妙に賑やかで、道路じゅうに何台もの車が停まっています。

前のグランドでどうやら少年野球大会が開催されていました。そう言えば今日は週末、土曜日でした。

 

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昼の休み時間は、楠根地区の「チーム開墾(松田)」がちょうど川遊びにやってきました。

急いですぐ近くにいる「チーム坂本」の女子学生二人も「川で遊ぼう!」と連れて来ました。

 

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今回、楠根地区で活動する2チームの世話役は、「お山探検隊」左右大将の一翼、福岡一郎さん。

当然、川遊びでも水の中にザボザボと入って「熟練者の川の浅瀬の歩き方」の見本を自ら示して下さいます。

 

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第1班の時もそうでしたが、聞けば今プログラムではビーチサンダルなどは持ってくるのを禁止されているとか。

農作業中に半袖やビーサンは危険ですが、休憩時間や農家の方がご好意で川や海に連れて行って下さった時に裸足で石がゴロゴロしている水の中に入ったりするのはかえってキケンな訳で。

宿舎内外にちょっと出たり入ったりするときにも便利なので、ビーチサンダルはせめて携行品として許可すべきではないでしょうか。

 

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川のここら辺りは非常に浅いので、大学生たちも足首から下だけ冷たい水の中に入って、広大な那賀川の流れと加茂谷の景色を楽しむことができました。

 

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いつでもどこでも、河原に来ると水切りに興じ始めるのが、男子学生。

 

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一郎さんの提案で、全員いっせーのせ!で石を投げてみることになりました。

撮影を仰せつかったイワモト、責任重大です。シャッターチャンスを逃すと申し訳がたちません。頑張りました。

その結果、なんかスゴイ写真が撮れました。

 

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午後からは、楠根地区の2チームの作業場所を訪問です。

「チーム・マンドリン(坂本)」を坂本さんのご自宅内の作業所まで送ってきて、そのまま午後の作業開始。ちなみに、彼女たちは今夜と明日の夜と2泊、こちら坂本家でホームステイをします。

楠根地区の総代長である坂本さんの農産物はスダチ。午後はスダチのパック詰めと出荷準備の作業です。

 

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パックの中に、スダチを一つづつ詰めていく作業。果実の置く向きなどを教えてもらい、手際よくパック詰めしていきます。

その後は、サイズのシールや値札シールをつけていきました。

今日この後には、実際に出荷場やこのスダチが店頭にならんでいるのを見に連れて行ってもらえるようです。

 

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同じく楠根地区の大農地地帯。

つい先日大阪から加茂谷に就農移住された松田さん夫妻が借りた元みかん畑のビニルハウスを葉っぱもの野菜が栽培できる状態に変える。。。それが「チーム開墾」が担う今年から「武蔵野大学夏季農業体験」プログラムに新しく入った重要な作業です。

 

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松田さんの奥さん美和さんは、今日もコツコツ一生懸命働いていらっしゃいます。

とにかく整地が終わらないことには、耕うん機も入れられません。「野菜作り」を本当に始められるようになるには、ひたすらこの土地を生まれ変わらせる地道な作業を毎日毎日続けるのみなのです。

 

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とにかく日当たりが良い楠根地区の農地。

つまり、ここで働く武蔵野大生も、その「日当たりの良い」日光をサンサンと浴びる中で作業することを意味します。

それでも、男子学生はスコップを振るって土中に残った根を掘り起こし、女子学生たちは根っこや石ころを拾い集めて運び出すという作業を愚痴もこぼさず黙々と続けていました。

 

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4人とも、一輪車の運び方もすっかり手慣れた様子で堂に入っています。

 

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黙々延々と作業していても、とてもゆっくりに感じる時間の進み。

とにかく広いこのハウスで、いつになったら全ての邪魔なものが土から取り去ることができるのか。。。考えれば考えるほど「終りが見えない」、肉体的よりも精神的に疲労する作業なのかもしれません。

休憩場所として急遽シートを被せて作った日陰で、こまめに水分補給して気力と体力を回復させます。

 

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休憩が終わると、大学生たちは自分たちから道具を握り、再び日なたの土の上に歩いて行きました。

何の特別な理由もなくても、彼らはとても素直に一途に一生懸命に作業に全力投球しているのです。

 

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巷では、これから日本列島に近づいてくる台風の予測が刻々と現実味を帯びてきているようです。

もしかすると、野外活動組が実際に野外で作業できる最後の日になるかもしれません。

明日の朝、天気はどうなっているでしょうか。

 

 

武蔵野大学第2班、加茂谷での実習期間は残りあと2日半。

 

 

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