🌿武蔵野大学第5班2日目 〜「謎の野菜」オンパレード、太龍寺から和歌山を眺む

 

武蔵野大学の夏季農業体験プログラムもいよいよ最後の班。

8月23日(本来は22日からだったが、台風で1日遅れのスタート)から20日間もの長きに渡って加茂谷じゅうを東京の大学1年生達が駆け巡った夏の風物詩も、もうすぐ終わりが近づいています。

加茂谷にとっては3度めの武蔵野大学受け入れですが、4月に加茂谷に来たばかりの地域おこし協力隊員イワモトにとっては、こい祭りに続き加茂谷のビックイベント初体験でした。

5班目ともなると塩梅がわかってきたイワモト、5班の農業体験初日はまず水井地区にやってきました。

 

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これまでの4班は全て「加茂谷の最奥地」「加茂谷の秘境」細野地区の農家さんが1件は各班の受け入れ農家さんの中に入っていたのですが、今5班は細野・大井地区がないため、水井地区が一番奥地になります。

水井地区での今回の受け入れ農家さんは、『元気なまちづくり会』事務局長の柳沢さん。

まずは自宅から少し離れたハウスの所に集めてあった収穫済みのスダチを取りに来ました。

 

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柳沢さんと言えば、ハウスの中でやたらと珍しい横文字名前の野菜をどんどん「試しに」栽培してみる勉強熱心かつチャレンジ精神旺盛な方です。

今回も、おもむろに「『幻の果物』あるんぞ。知っとるか?」と、すたすたといろんな果物っぽい木々が植えられてる一角の奥の方へ武蔵野大学生たちを促して行きました。

 

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「これが幻の果実の『ポポ』じゃ」

 

ポポ!?ぽぽっ!!???

 

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「幻の果物」というからにはもう少し華やかなトロピカルっぽい見かけを想像していましたが、実際はしごく普通っぽい木の枝に普通っぽい葉っぱが茂り、とても普通っぽい楕円形の実がいくつもかたまってなっていました。

大きさは片手に乗るぐらいのメークインのデカイのぐらいの大きさです。

イワモトは思わず目の前の枝に実っていたモノを一つもいでしまいましたが、その隣で柳沢さんは地面にいくつも落ちているやつを示して女子大生たちに拾うように指示しました。

ちなみにこの「ポポ」、正式な名前は「ポーポー」または「ポポー」というそうです。要は「ポ」を2回言っておけば、細かいことはどうでも良いようです。

原産国は「北米」。。。。。いやいやいやいや!こんな果物見たことなかったぞ!普通のスーパーにも高級スーパーにも!(← 一応、これでもイワモトは10年近く米国に住んでた人間です)

柳沢さん曰く、熟したらスグに落ちてしまう。だから落ちているやつが食べごろ。熟したらすぐに傷んでしまう。だから早く食べないとダメで流通させにくい。だから「幻の果物」、だそうです。(ちなみに、このポポは害虫がいません)

奇妙奇天烈なモノや初めての食べ物を見るとつい鼻を近づけて匂いを確かめるのは、人間の本能。イワモトも横でやってました。ポポ、なんだか洋梨のような香りがしました。

 

ちなみに、ムチャクチャ美味しいです

 

中の果肉の色は濃いクリーム色でカスタードクリームのような色です。味は甘いけれどもくどすぎず、柔らかいけれどもぐじゅっとしていない。。。何の味に近いだろうと散々考えに考えたところで、はっと思いつきました。

熟した柿をちょっと爽やかにしたような感じです。

実はイワモトのこの感覚、それほど間違ってもいないようです。「ポポー」は別名、「アケビガキ」とも呼ばれるそうです(@ウィキペディア)

 

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カゴいっぱいにスダチが入ったなかなか重いカゴをいくつも持って帰ってきて、計量します。

 

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どのカゴも決められた同じ重さになるように、軽すぎたり重すぎたりしたら調整します。

 

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そうしているうちに、朝から小降りでパラパラ来ていた雨が本格的にザンザン振りになりました。

これでは裏のスダチ畑でスダチの収穫をすることは無理なので、このままスダチの計量とハウス内での野菜の苗の植え付けを今日の午前しばらくの間はすることになりました。

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スダチの計量を終えた武蔵野大生達の前に、作業場の冷蔵庫の中から今度はコレが出てきました。

柳沢さんの最近こよなく愛している、

スティッキオです。

 

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殆どの日本人にとって「なんじゃそれ?」野菜の第2段です。

ただし、イワモトはこれまでに何度か味あわせて頂いたことはあります。このブログにも何度か登場しています。

フェンネルの一種で「フェノッキオ」と呼ばれるこのイタリア野菜。セロリにリコリスを足したような妙に薬っぽい甘みがある野菜で(← 英国人の友達にとても正確な味の例えだとお墨付きもらいました)、人によって好き嫌いがバッキリと分かれます。

さて、武蔵野大学生コンビはどうだったでしょうか?  (答え:一人は「いける」で、一人は「ダメ〜  」でした)

 

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ここで、イワモトは一旦柳沢邸を後にします。

実は同じ水井地区のへんろ道の「太龍寺道」入り口で待ち合わせの約束があったのです。

 

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先ほどの雨はどうやらにわか雨だったようで、小降りになってなんだかやみそうです。

テレビカメラを抱えたカメラマンさんやディレクターさんには、非常にありがたい雨上がりです。

おなじみ『加茂谷へんろ道会』の横井会長と鶴岡さんも待ち合わせ場所にやってきました。

 

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予定通りであれば、このブログがアップされる9月15日現在ではもう放映されているはずです。

こちらのみなさんは、四国放送の『ゴジカル』のスタッフの皆様(と、たぶんアナウンサー?さんも?)です。わざわざ加茂谷までロケに来てくださったのです。

ただし、イワモトは家にテレビを持っていないので、実は『ゴジカル』は名前を聞いたことがあるだけで、このレポーターさんらしき方が誰なのかも皆目見当はついていません。とにかく彼らがロケに来ると事前にお誘い頂いていたのでひょこひょこやって来ただけです。

 

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加茂谷を、そして水井の若杉谷一帯のことを知っている方ならば、彼らが何を目的にロケ取材に来たのか、ピンと来るのでは。

この写真で彼らが何を見ているのかも、さぁわかりますね?

 

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つい先日第4班の武蔵野大生達とへんろ道掃除のためにぞろぞろ歩いて登った同じ道です。

相変わらず若杉谷の休憩所は美しいです。雨に濡れて、コケや木々の緑が更に美しいです。

 

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横井さんと鶴岡さんが、おもむろに向こう岸に渡るための足場をぱぱぱっと作り上げてしまいました。

 

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太龍寺道を歩いたことは既に数限りなくありますが、この沢の向こう岸に行ったことは、実はイワモトありません。

今回初めて沢を越えてすぐにびっくり仰天しました。

 

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これは、スゴイ。。。

 

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かつて植林する前は棚田か、みかん畑だったのでしょうか。

まるで堅牢な要塞かお城の石垣のような、すばらしい石組みが何段にもどど〜んっとそこにそびえ立っていたのです。

ただ形の合う石をちょうど良く並べて積み上げているだけですが、見事に隙間なく積まれ、石垣の幅も高さもぴったりと揃い、角のところはまさに城の石垣の様に下に斜めに広がっていく形になっています。

なにがスゴイって、この石垣は実はその昔、ここの農地を世話していた農家さんが一人でコツコツと作り上げたのだそうです。

下の段がところどころ崩れているのは、人為的なもの。この若杉谷は全国でも有名な古代辰砂採掘遺跡であるため、今でもマニアの人などがこっそりやって来ては石垣の中に使われている石を調べてそのままにしていってしまうからだそうです。

 

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テレビの収録が終わり、再び近くの柳沢さんのハウスに戻ります。

武蔵野大生達は、野菜の苗の植え付けを今まさに始めようとしているところでした。

 

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今から植え付けるのは、「アイスプラント」の苗です。

 

ほら出た「なんじゃそれ」野菜の第3弾。

 

柳沢さん農園、先ほどから普通の野菜がまったく出てきません。

ひたすら「。。。こんな野菜この世に存在していたんだ」と人生初めて知ったような野菜ばかりです。

 

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こちらのアイスプラント、4月の来たばかりの時に大きくなったのを頂いたことがあります。葉の表面に小さな水の粒がいっぱい付いたような姿になり、まるで葉っぱを凍らせた様に見れるのでアイスプラント。

しかもそのツブツブは実は地中や水から摂取した塩分なので、食べると何もつけなくてもほんのり塩味がするという不思議な野菜です。

 

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驚いたのは、畝の中央にかなり広い間隔で苗のための穴がひとつづつ空いていること。

以前、アイスプラントが畑で成長した姿を見せていただいた時には畝一面にわしゃわしゃっとアイスプラントの海になっていたので、てっきり種を畝じゅうに散らばして植えたか、かなりの本数の苗を植えたのだと思っていたのです。

 

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実はこの一つの穴に植えられるひとつの苗が、この畝いっぱいに広がって成長していくのだそうです。

 

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このハウスいっぱいに植えるにはまだまだ時間がかかりそうです。お昼の時間が近づいてきたので、一旦家にもどって昼ごはんの準備をすることになりました。

柳沢さんの家は、5班では唯一ホームステイの受け入れもしている家。彼女達は今夜から2泊3日、柳沢家にお世話になります。

 

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朝のにわか雨が上がった途端に、太陽がもの凄いやる気で照りつけ始めました。

空も急速に明るくなり、家の前で写真を撮ろうとしても光がまぶしく照りつけすぎてキレイに撮れません。

 

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さて、突然ですが。

こちら ↓ は「パン」です。

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正式名は「パン子」だそうです。女の子です。

今日はやたらと「ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽ」音ばかり出てきます。

まだ子供なので、何にでも好奇心いっぱいで匂いをかぎます。スダチにとても興味を示しています。かじったら絶対に後悔するのは自分です。

ちなみに、加茂谷にいる以上、将来は必ず立派にイノシシに突進していく強いテリアになるはずです。なってもらいます。

 

そしてパン子は、加茂谷の一番最近の就農移住者7月末に移住してきたばかりホヤホヤの松田ご夫妻の家の子です。つい最近来たばかりです。

ただ今、松田邸にはお昼を頂いた後休んでいる武蔵野大「チームお山大好き」がいました。イワモトはちなみに、上がり込んだ上にちゃっかりとお昼ごはんも頂いています。パン子が机の上のおかずに興味を示しまくるのを片手で押さえながらカレーをもぐもぐと食っています。うまうま。

 

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「チームお山大好き」は第2班の「チーム開拓」の跡継ぎです。主な作業場所はシートをまだ張っていないハウス内です。つまり雨の時や雨上がりで土がぬかるんでいるような時には作業は遠慮したい方です。

松田夫妻から「せっかくだから、午後は加茂谷のどこか見どころを案内でもしたいのだが」と話を持ちかけられたイワモト。

 

どこに連れて行くかなど、今更聞くまでも。。。

 

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そんなわけで、太龍寺です。

(イワモト、確実に平均的加茂谷住民が一生に訪れる回数以上に回数太龍寺に来ている気がします)

 

題して、「お山探検隊、『チームお山大好き』スペシャル、イチローさんといっしょ♡」です。

 

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今日は雨が朝がたあれだけ降った後にカンカン照りの午後です。

空の抜けるような青さや、山々の稜線が青空にくっきりはっきり見えているところから、今日太龍寺の舎心ヶ嶽に登ればパーフェクトなコンディションで眺望を見れるに違いないと思ったのです。

ちなみに、イチローさんは、ここに来る途上でいつもの如く白いつなぎの作業服に丸いヘルメットでさっそうとスクーターで突っ走っているところに出会い、「あ〜ええな〜。行きたいな〜」の一言でそのままついて来て下さったのです。さすが「お山大好き」の名前の由来です。

 

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「チームお山大好き」の3名は、イワモト命名「ジョナサン」(男子学生)も含めてまったり系でワイワイキャイキャイとあからさまに騒ぐようなタイプの子たちではないようですし。

強い太陽の光に照らされた太龍寺の本堂や大師堂を、静かにまったりと眺めて楽しんでいます。

 

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カバンの中に当たり前の様にうちわを常備していて、駐車場からの山道を歩きながらもうちわでパタパタと自分をあおいでいたジョナサン。とにかく行動がユニークで楽しませてくれます。

 

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今日わざわざ太龍寺に来た理由の90%は舎心ヶ嶽からの眺めです。

急遽自宅に呼び戻されたイチローさん以外の全員、「よっしゃ行くぞ」と舎心ヶ嶽へとつながるミニ八十八ヶ所沿いの道を歩いていきます。

既に駐車場から寺に到着するまでにココロが折れぎみだった、松田ご夫妻の奥さんの美和さん。頑張ってついて歩いて来てくださいましたが、皆さまご存知この道には歩いている人間のココロを粉砕する場所があります。

 

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いつ来ても、この超々々急坂が目前に出てきた時、学生たちの反応っぷりがすごいです。

たぶん東京、ひょっとすると通学圏内の周辺県でもこれだけの坂は見たことがないはずです。そもそも関東「平野」です。

「チームお山大好き」は更に無言になりました。曰く「無の境地」で何も考えないようにして登っているのだそうです。

 

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でも、これだけ大変な思いをしても、登りきってこの景色を眺めた時、どんな現代っ子でも感動薄い子でも、老いも若きもみな、やっぱり思うようです。

来て良かった、と。

 

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予想は大当たり。雨で洗われて空気が澄みきったおかげで、海岸線はもちろん、鳴門大橋もはっきり見えます。

そしてなんと、今日は海の向こうの向こう、水平線の向こうに和歌山県の海岸沿いまで見えました!

ここまで遠くまではっきりと見えたのは、何度も来て見ているイワモトでも初めてです。過去最高の眺望です。

 

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武蔵野大生、いきなり千手観音もどきのポーズをし始めました。

非常に唐突ですが、3人のチームワークはとりあえずバッチリなのはわかりました。

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ちなみに、松田(夫)は先ほどからなんとか大学生たちのベストショットを撮ろうと変な格好になっていて、松田(妻)は元々高いところなどは得意ではないのにとうとうこんな所にまでついて来さされたので、イロイロと必死な最中です。

 

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初日から観光、しかも太龍寺というのはなかなか新しい試みでしたが、武蔵野大生たちは各人のスタイルで十分楽しみ、松田夫妻ともお互い急速に打ち解けていっているようでした。

やはり、お山に登るのは良いことなのです。だから、お山大好きなのです。

 

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さて、舎心ヶ嶽から本堂のエリアに戻ってきた時、ちょうど前夜から泊まっていた外国人お遍路友達たちがその日の朝立江寺から歩いてきて太龍寺に到着していました。

イギリス人とスイス人のこのコンビ。昨夜到着した時には、一人はひどい虫刺され(たぶんブヨ)で片足がパンパン、もう一人はものもらいなのか片目が真っ赤っ赤になっていました。

虫刺され用の薬や、結膜炎用の目薬などをあげてようやくそれぞれ症状が落ち着いてきたようです。次の朝、元気に徳島の太平洋岸目指して歩いていきました。

最近はとにかく外国人の歩き遍路さんが多いですが、つい最近も国際的に超有名な新聞紙である「Financial Times」や「The Times」にも四国遍路の記事が大きく特集されたようです。

これからも、どんどん外国人遍路は増え続いていきそうです。

 

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