🌿商工会議所の皆さんと、歩け歩け「かも道」

毎日更新!加茂谷地域おこし協力隊ブログ、本日の担当は隊員1号こと岩本です。

どうして岩本が1号か?

 

あいうえお順です。

 

加茂谷地域おこし協力隊員コンビは歳の差20歳のみならず、あいうえお順で名前も50音表の右端と左端です。ちなみに、誕生日順でも私が先になってしまいます。← 蛇足です

さて、4月23日土曜日晴れの朝、今日も加茂谷は美しいです。

 

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これは、加茂谷の奥の奥、細野地区から見える景色です。大井地区から細野〜大田井地区にかけての那賀川の風景を私は「加茂谷の大歩危小歩危」と呼んでいます。祖谷に負けないぜ!

さて、今日は土曜で休日ですが、商工会議所の方々がかも道を歩いて太龍寺まで往復するイベントに飛び入り参加させて頂きました。もちろん、参加者の皆さんは「日本最古のへんろ道」かも道について理解を深め、そのさらなる活用法を探るという立派な目的を持って歩かれております。そこに、隊員1号&2号は「かも道を歩ける!しかもガイド付き!」という理由で飛びついただけです。

 

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隊員1号(岩本)は、4月の着任以来すでにかも道は3〜4回目(なぜだ?)ですが、2号(渡辺)は初めてのかも道です。

四国八十八か所霊場の鶴林寺と太龍寺に挟まれた加茂谷、それも奥側に住んでいるという特性上、車・歩き問わずお遍路さん達への道案内はほぼ日常茶飯事。元歩き遍路だった1号はある程度知識がありますが、2号には早急な「遍路道詰め込み教育」が必要なのでした。

先日、まずは車お遍路さんへの道案内ができるようになろうと、立江寺〜鶴林寺〜太龍寺〜平等寺の車遍路ルートを車で回ってきました。これで困っている車遍路さんへの道案内はバッチリです。

そして、次なる課題は歩き遍路さんへの道案内。こちらも当然、鶴林寺〜太龍寺の歩き遍路道を自分で実際に歩いてみるのが一番でございます。(ちなみに、2号は3日前の遍路道整備作業で、太龍寺から下りるルートであるいわや道〜平等寺道は全部歩いております)

かも道の入り口は、加茂地区にある一宿寺さんの山門真横から山の中に細く伸びていく山道です。

 

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かも道は最初がややキツいパターンの山道です。

いきなり始まる登り坂にちょっと心が折れそうになりますが、そこはぐっと5分我慢。もう少しだけ頑張って上ると、こんな素晴らしい景色が広がるのです。

 

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この丹精込めてきれいに整備された竹林を、私は「加茂谷の京都嵐山」と呼んでおります。

今回のかも道ウォークは、加茂谷へんろ道会のガイド付きだけでなく、市の文化振興課の職員(つまり、阿南市内史跡関連のプロのプロ)による史跡の解説付きです。

 

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この町石は、なんと南北朝時代に建てられたもの。各地の遍路道に残っている町石に比べると、圧倒的に古いものだそうです。足利尊氏とか、後醍醐天皇とか、太平記とか、そんなNHK大河ドラマの様な時代から存在しているとは!

私がかも道を好きな理由はいろいろありますが、その一つは、至る所にこういう立派な木が存在していること。現在、遍路道の大部分は舗装道。数少ない「山の道」もほとんどは植林されてきれいで真っ直ぐな杉などが等間隔に並ぶ山の中にあるので、こういう立派なおじいちゃんの木がたくさん残っている道って、本当に数少ないんですよ。

 

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このおじいちゃんの木々の間をあがっていく道を頑張って登り切ると、突然白い石灰岩がゴロゴロと転がる場所にでます。

 

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綺麗なベンチも据え付けてあるこの休憩地点をちょっと探索すると、こんな「うぉ〜!!!」と叫びたくなるような絶景が見える場所があるのです。

 

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ね?超絶景でしょう?すごいでしょう?

 

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この景色を眼下しちゃうと、そりゃぁスマホやカメラを取り出して写真に撮らずにいられないですよ。

 

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2号も、なにやら感慨深げです。

 

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この石灰岩のゴロゴロ道(通称、「白の道」)を過ぎると、かも道でも特に楽しい見どころがいくつか現れます。

例えば、太龍寺で修行していた若き日の空海が左手の拳でこの岩を止めた跡が残っている「こぶし岩」、とかです。

 

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ほら、大人の男性の左こぶしにピッタリ。

こんな岩が転がり落ちてきた時に片手の突きだけで止めることは人として可能なのか、などというツッコミはしてはいけないんです。

相手は遥か中国の海岸から日本まで三鈷を投げて届かせることが(しかも、何個も)できる超強肩の持ち主です。

四国じゅうを追いかけ回してくる諦めの悪い母上が自然災害などの危機に陥るたびに、手近な巨岩をエイっとひっくり返してシェルターを作ってあげることができる(しかも、何回も)母親思いの超人です。

こんな些細なことでツッコんではいかんのです。

 

(ちなみに、「四国じゅうに安徳天皇はいったい何人いるのか?」と「空海はいったい何個の三鈷を投げたのか?」そして「空海の母上は息子を追いかけ回したあげく、いったい合計何回受難に会っているのか?」は、ぜひ誰かに正確な数を正式調査してもらいたい3大謎です)

 

ここを過ぎると、道はようやくなだらか、木々の様相もガラリと変わります。

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この辺りにいるのが、私が個人的にこよなく愛する「にじり岩」のにじりんです。

 

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いま、大量の人に取り囲まれて少し恥ずかしそうなこの岩が、にじりんです。年速3センチの超安全速度(ココらへんはうろ覚えです)で今も太龍寺に向かってにじって進んでいる不屈の根性の持ち主です。ちなみに、出発点はふもと一宿寺の境内だそうです。本当に年速3センチなら、だいたい世界最古の文明がエジプトナイル川流域に興った頃に動き始めた、ぐらいの感じです。ナニ人だ?にじりん。

(※追記:実はにじりんの速度は年速3cmではなく3mmだったと判明。となると、にじり始めたのは約5万年前? 人類の祖先がようやくアフリカ大陸から世界各地に大移動し始めた頃ですよ。。。)

にじりんは後ろ側(麓側)から見るとただのいびつな三角の岩にしか見えないのですが、実は正面(太龍寺側)から見ると。。。なんとびっくり!!

ちゃんと人がにじってる姿をしている!!

少なくとも私の目にはこう見えている、というのをもうちょっとわかりやすくビジュアル化してみました ↓

 

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ほら!

見えましたか?女の人がにじり進んでいる姿。見えましたね?

もうそれ以外には見えませんよね?

(これを洗脳といいます)

ここから約1キロは木立の中のふかふかの平らな道をひたすら進むため、参加者の皆様の顔に再び余裕の笑みが戻ります。

 

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四国じゅうお遍路道には必ずと言っていいほど存在する、道端の遍路墓についても説明していただきました。

 

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志し半ばで無念にも行き倒れた過去の人々に思いを馳せ、ややしんみりしつつも、とにかく歩いて歩き続けます。

 

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そしてついに、かも道を抜けました。現在最も一般的に使用されている歩き遍路道である太龍寺道、そして車遍路さん用の駐車場から太龍寺へ続く登り坂道との合流点です。

逆打ち遍路さんには、三叉路の路傍に立つみごとな巨木がかも道への目印です。

 

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かも道は抜けましたが、やった!と喜ぶのはまだ早い。人生はそんなに甘くない。

太龍寺参拝への本当の難所は実はここからです。

いきなり始まる急勾配の上り坂道。

 

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太龍寺道で登ってきた場合、合流地点までの最後の1キロ半はひたすら続く階段上の急な坂道。それをようやく終えたとほっとする心に「まだ甘い!」と一喝入れるこの上り坂は山門を過ぎた後もしばらく続きます。ぐいぐいとココロをえぐってきます。

さすが空海が自著に「ここで修行した」と明記した程のお寺です。たどり着くまでに既にかなりの修行をさせて頂けるのです。

四国八十八ヶ所霊場の様々なご本尊の内、圧倒的少数派に属する虚空蔵菩薩がご本尊の太龍寺。(ちなみに圧倒的多数派は薬師如来に、観音バリエーションs の皆様です)

寅年生まれ(そう、空海さんは私のちょうど1200歳年上です)としては、希少な自分の守り仏が近所の山の上にあるというのはなんだかちょっと嬉しかったりします。

 

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今日はラッキーにも住職さまと副住職さまが両方いらっしゃったため、どちらにも「地域おこし協力隊です。これからいろいろお世話になります」と挨拶させて頂きました。

お昼ご飯休憩を取り、本堂や大師堂にお参りして、お土産などいろいろ物色した後は帰路へ。

当初の予定はかも道を登ってかも道を下りるはずだったのですが、時間に余裕もあったことから急遽変更。太龍寺道を水井地区に向かって下りていくことにしました。

 

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順打ちへんろ泣かせの1キロ半の階段を下りきると、私のお気に入りの場所でもある若杉山遺跡のせせらぎ沿いの道へ。

ここで、一羽の大きな蝶がひらひらと。

どうやら、渡り蝶のアサギマダラの気の早いのがもう加茂谷に到着したようです。

 

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卑弥呼の時代から水銀(辰砂)を産出していたことを示す唯一の遺跡である若杉山遺跡。石臼などの石器もざっくざっくと出ている、日本考古学上非常に重要な遺跡なのだそうです。

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太龍寺道を下り切ると、そこは水井地区。

出発点の一宿寺、車を停めているお松権現の大駐車場へはここから3キロ半那賀川沿いに歩かなければいけません。

最近移住者が増えて子供の数が急増した水井地区。先日、みんなでホコリを頭からかぶりながら清掃した古民家には、無事最近の移住者ご家族が引っ越してきてこられました。

ちなみに、今話題の建築家板東幸輔先生と一緒に大そうじをした一部始終は、テレビ東京のドキュメンタリー番組制作のためにテレビカメラに收められました。6月には土曜日夜の『クロスロード』で放送されるそうです。早く具体的な放送日の日程が知りたくてたまりません。(ただ、私の家にはテレビないですが。。。

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十八女大橋の向こうの我が自宅を横目で眺めつつ、歩き続けた一行はついに加茂地区へ。

歩きも歩いたり、約12km。どうもお疲れ様でした!

ゴールはすぐ目の前です。

 

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“🌿商工会議所の皆さんと、歩け歩け「かも道」” への5件のフィードバック

  1. 松浦浩二 より:

    地域おこし協力隊員 1号さん・2号さん先日はかも道同行いただきありがとうございました。
    すばらしいブログです。今後ともよろしくお願いします。
    阿南商工会議所 観光振興対策委員会
    委員長 松浦浩二

    • 地域おこし協力隊(岩本) より:

      飛び入り参加させて頂いてありがとうございました!とても楽しかったです。こちらこそ、よろしくお願い致します!

  2. やまちゃん より:

    自分も加茂道を歩いている気分になれました。実際に自分の足で歩いてみたい!

    • 地域おこし協力隊(岩本) より:

      ぜひぜひ!歩いみてください。子供からお年寄りまで歩きやすい、いろいろな景色が見える良い道です。

      • やまちゃん より:

        初めて加茂道歩きました!
        石灰岩地帯中心に散策しまた。
        うわさ通りすばらしい!真っ白な石ころがたくさんあって、まるで庭園です。とんがり帽子のカタツムリもいましたよ!
        もう一つ発見!野生の山椒!その 香りで登山の疲れも吹き飛びました。

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